2016年11月15日に、Bot Framework のサーバーレス版、Azure Bot Serviceが発表されたので、2016年11月16日時点での情報をざっくり概要をまとめました。
Azure Bot Serviceとは
Bot Framework と、先日GAされたサーバーレスの Azure Functions で構成されたサービスです(現時点ではプレビュー版)。
Azureのポータル上のエディターだけで(C# またはNode.jsを使って)ボットを作り、すぐ動かすことができます。Chatのエミュレーターも統合されているので、動作チェックもすぐできます。
Bot Frameworkだけで開発するとき同様、各種サービス(Skype, Slack, Facebook Messenger, Kik, Office 365 mailやText/SMS,などなど)と連携することができます。
Azure Functionsがプラットフォームなので、必要に応じてスケールすることができます。
以前からあったBot FrameworkでBotを開発する場合、Visual StudioでBotのプロジェクトを作ってコード書いて、サーバーを立てて( =App ServiceのWebAppを作って...とか)、そこにデプロイして...という流れでしたが、自分でサーバーを立てる必要がなくなりました。サーバーレス最高ですね。
ソース管理やCI...
Azureのポータル上のエディタだけでは、ソース管理やCIをすることはできません。
ポータルで設定をすればVSTSやGithub、Bitbucketと連携したソース管理やCIが可能ですが、設定するとAzureのエディターでボットを更新できなくなるそうです。設定をした後は......動作チェックをするには、開発するPCにソースコード(と、The Azure Functions CLIとDotNet CLIなどなど)をダウンロードして、Viaul Studioでデバッグする流れになります。
今後試してみようと思いますが、Visual Studio 15(次期バージョン)でないと動かない?(ドキュメントを見る限り動きそうですが...)。
本気でやるなら普通に開発環境の準備と知識は必要ですが、それは何をやるにも一緒なのですのでデメリットではないでしょう。
何よりもサクッと試すには非常によい環境だと思います。
各種テンプレートが用意されています
以下の各種テンプレートが用意されているので、サクッと開発を試すことができます。
Basic
Dialog(BotFrameworkの基本機能の一つ)を使って単純な応答処理をするテンプレートForm
FormFlow(BotFrameworkの基本機能の一つ)を使って、応答処理をするテンプレートLanguage understanding
Cognitve ServicesのLUISと連携するテンプレートProactive
Botユーザーにイベントを通知する処理のテンプレート
ということで、今後もまったりBotまわりの情報を追いかけたいと思います。
情報元
memo.tyoshida.me (吉田さん、仕事が早い!)