GPT-5.1 シリーズが出たので、公式の記事を自分メモ用にざっくりまとめました。
トーンに関しては ChatGPT 向けの更新感が強いですが、今回は Adaptive reasoning (アダプティブ推論) 導入ということで、API でもよりいい感じになることを期待しています (API はまだ来てないので試せてない)。
GPT-5.1 シリーズのリリース概要
- GPT-5.1 Instant, GPT-5.1 Thinking ともに adaptive reasoning (アダプティブ推論) を備えたモデル。
- adaptive reasoning: 問題の難易度に応じて推論に費やす時間やリソース (一般的には Director Answer, Code, Short CoT や Long CoTなど) を自動的に調整して回答を生成する機能。つまりは CoT の課題であった一方向の思考によるハルシネーションの伝播や ToT, BoT での考えすぎの高コスト問題をの両方に解決のアプローチ(Thought Rollback っていう逐次的自己修正とか) を取り入れているのかしら?←そこまで書いてないので、個人的な妄想ですが、agent としての利用でもすごく嬉しい改善な気がしてる。
- GPT-5.1 InstantとGPT-5.1 Thinkingの両方を、11/10週の後半にAPIにも導入予定。
- API で GPT-5.1 Instant は "gpt-5.1-chat-latest" 、GPT-5.1 Thinking は "GPT-5.1" としてリリース。
- 近日中に GPT-5 Pro を GPT-5.1 Proにアップデートする予定。
- ユーザーのフィードバックで優れたAIは賢いだけでなく、話していて楽しいものでなければならないという声から、知性とコミュニケーションスタイルの両面で大幅に改善。
- Custom instructions の順守も向上、トーンと振る舞いに対してさらに正確な制御を可能に。
GPT-5.1 Instant
- デフォルトでより親しみやすく、より対話的に。
- アダプティブ推論(adaptive reasoning)を使用して、より困難な質問に回答する前に「思考する」べきかどうかを判断できるようになり、迅速に回答しつつ、より徹底的で正確な回答できるように。これは、AIME 2025やCodeforcesなどの数学およびコーディングの評価で大幅な改善。
- API では "gpt-5.1-chat-latest" という名称でリリース予定。
xxx-chatのモデルは推論しないイメージだったけどするんですねー。
GPT‑5.1 Thinking
- 質問に対して思考時間をより正確に適応させるようになり、複雑な問題にはより多くの時間を費やし、単純な問題にはより迅速に回答できるようアップグレード。
- Standard でのテストでは GPT-5.1 Thinking は GPT-5 に比べて、最も速いタスクでは約2倍速く、最も遅いタスクでは約2倍遅くなる結果になるような感じ。
- デフォルトのトーンは以前より親しみやすい感じに。
- API では "GPT-5.1" という名称でリリース予定。
Chat GPT での改良
Default でもかなりフレンドリーなトーンになったようですが、トーンの調整 (Base style) が以下に拡張されたようです。
- Default
- Friendly(旧称 Listener)
- Efficient(旧称 Robot)
- Professional
- Candid(率直)
- Quirky(風変わり)
※ ちなみに私個人的には、トーンなんていらねぇ、回答を機械的に出してくれとしか思ってない人間です💦。