2017年11月 - Cognitive Services 関連のアップデート情報

Connect() 2017 で発表された情報を中心にその前後の情報もピックアップしてゆるめにまとめてみました。

Cognitive Services 関連

Text Analytics API のリージョンと対応言語

Key Phrase Extraction（文章からキーフレーズを抽出する機能）の言語サポートが増えました。この機能に関しては日本語はすでにサポート済みです。リージョンも増えましたが日本はまだないです。

Custom Vision Service

Custom Vision Service は、独自に学習モデルをつくることができるサービスです。、RESTでアクセスできればクライアント側はなんでも利用できます。
新機能は、この学習モデルをモバイルデバイスにエクスポートして、オフラインで画像の分析ができます。
iOS11での対応は、すでにGitHub上にデモがあります。Android は、Connect()の時には「数週間内に」出るって言ってました（たぶんまだ出てない）。

Translator API

ニューラルネットワークベースの翻訳（neural machine translation、NMT）ベースのAPIが一年ほど前から公開されましたが、その周辺のアップデート情報がいくつかピックアップ。

新たに10言語に対応
日本語は既に対応済みです。今回は、主にヨーロッパの方の言語が増えました。
中国語（簡体語）とヒンディー語がデフォルトでNMTに対応
試してないのでわからないのですが、Translator Hub もNMTデフォルトになったようですね。これは劇的な翻訳改善が期待できそう。日本語の対応が待ち遠しいです。
ハイブリッド翻訳？！
というものが出てきました。詳しくはここに記載があります。NMT対応してないものでもMS内の資産を有効利用して精度をあげるという展はおもしろい試みだと感じます。
音声認識の改善
より高度なLSTMのニューラルネットワークアーキテクチャーの利用で音声認識が向上したようです（説明は、ここやここでしょうか）。業界標準でもあるワードエラー率（Word Error Rate）でも29%向上したそうです（言語依存はありますがそのあたりの詳しい情報が見当たらない...）。 Translator PowerPoint や、Microsoft Translator apps、Translator Speech APIで利用可能です。普通の Speech API と Translator Speech API の音声認識の精度に大幅な違いがあるのですが....ここら辺どうにかならんものか...
オンプレでNMTの利用が可能に
詳しくはこちらに。