月刊 GitHub アップデート: 2025年01月号

もう1月終わりましたねー。2025年1月の個人的ハイライトは...あんまり印象に残ったのがないけどあえて書くなら o3-mini と DeepSeek-R1 がすぐに GitHub Models で使えることになったことかなー。 o3-mini は GitHub Copilot でも利用できるようになったけど、精度的にはどうだろう。個人的には今までより圧倒的にすごいとかそういう印象はない (あんま Copilot に頼ってコード書かないせいかもしれんが)

全般
GitHub Copilot 関連
GitHub Models 関連
GitHub Actions 関連
ピックアップしなかった情報 (個人的にあまり興味がなかったので雑にみただけの情報)

全般

GitHub gists のコメントを無効にできるように (2025-01-06)

You can now disable comments on GitHub gists

進化した GitHub Issues が public preview (2025-01-13)

Evolving GitHub Issues (public preview)

以前から切替可能な preview として出ていた issues の新バージョンが public preview に。主な機能は以下。

Issue を sub-issues としてネストして管理が可能に。
Issue type を定義して分類可能に。
Issues の検索で AND や OR を使って高度な検索が可能に。

Linux arm64 の hosted runner が public の repo にて無料で利用可能 (2025-01-16)

Linux arm64 hosted runners now available for free in public repositories (Public Preview)

Public preview で、Linux arm64 の hosted runner が public repo にて無料で利用可能に。
ubuntu-24.04-arm または ubuntu-22.04-arm を指定して利用可能。

Larger runner の image が public repo で無料利用可能なのは初めてな気がする。

CodeQL の Code Canning: Java, Go, C# で依存関係キャッシュのサポート (2025-01-21)

Code scanning caches dependencies for Java, Go & C#

CodeQL の Code Scanning で、Java、Go、C# のプロジェクトの依存関係キャッシュをサポートするように。
この機能により、レジストリが一時的に利用できない場合でもスキャンで意味のある結果が得られるようになり、キャッシュが確立された後の全体的なスキャン時間も短縮される。
GitHub-hosted runner を利用してる repo では、デフォルトで自動的に有効化される。
カスタムな構成をしている場合、手動で有効化が可能。

古い方の Docker Registry が終了のアナウンス (2025-01-23)

Legacy Docker Registry closing down

レガシー扱いだった Docker registry が2025年2月24日で廃止になり、廃止後はパッケージの取得が不可に。
2021年 GA の現状で一般的に利用されている GitHub Container Registry へパッケージが自動移行されているので、基本的に心配はない。
ただし、パッケージ名が原因で namespace の競合が発生している場合は自動移行されていないので、ほんまに大丈夫かは確認した方がよいかもですね。

EMU の GHEC で企業のプロキシ経由でのアクセス制御が可能に [Public Preview] (2025-01-28)

EMU enterprise access restrictions via corporate proxies (public preview)

EMU (Enterprise Managed Users) 契約の GHEC へのアクセスを、企業のネットワークプロキシ経由のみのアクセスできるよう制御が可能に。
GitHub のアカウントチームがこの機能へのアクセス許可している必要があるので、使いたいならまず GitHub のセールスへ連絡するか申し込みのリンクから依頼する必要あり。

Security campaigns 機能の改善 with Copilot Autofix [Public Preview] (2025-01-31)

Recent improvements to security campaigns with Copilot Autofix (public preview)

2024年10月末に開催された GitHub Universe 2024 で発表された Security campaigns with Copilot Autofix の機能改善。

Security campaigns の対象にできる repo が100 から 1000 へ。
campaign manager に割り当てれるユーザーまたは team が複数指定可能に。
security campaigns の UI に連絡先のフィールドができてコミュニケーションがとりやすく...
security campaigns の作成・終了時のメール通知が統合。以前は repo ごとにメールが送られていたが、関連の repo を1つのメールで受け取れるように。
GHEC の GHAS (GitHub Advanced Security) 利用者のみが Security campaigns 利用可能に。。。。。。。

Copilot Workspace で Copilot Autofix の提案を編集および検証が可能に (2025-01-31)

Edit and validate Copilot Autofix suggestions with Copilot Workspace

Code scanning alerts の Copilot Autofix の提案を、Pull Request の Copilot Workspace を使用して編集および検証できるように。

GitHub Copilot 関連

Copilot Workspace の更新情報 (2025-01-06)

Copilot Workspace Updates (January 6th, 2025)

ファイルツリーから直接ファイルの追加が可能に。
ファイルの差分をみる UI (Files changed) で、エラーの表示・非表示を選択できるように。
Codespace 作成時に最も近いリージョンに作成されるようになり、接続の待ち時間や UX の改善に。

Copilot Workspace のナビゲーションとファイル管理の改善 (2025-01-17)

Copilot Workspace Updates: improved navigation and file management

ファイルツリーの改善 (VS Code での表示のように、ネストされてる階層で子にファイルがなくフォルダーのみの場合に1つのフォルダーとして表示
ファイル内でも右クリックのメニューからファイルの削除が可能に。
ツリーからファイルをクリックすると、一時タブとして開くように。ダブルクリックで通常に開くように。
コマンドの実行で転送ポートを使用する際には、地球儀のアイコンが表示されてそれをクリックすることで利用中のポートのライブプレビューが表示されるように。

Copilot User Management API で last_activity_at は90日までに (2025-01-17)

Updating Retention Period for last_activity_at Values on the Copilot User Management API to 90 Days

2月18より、Copilot User Management API で取得できる last_activity_at の値は、90日間に新しいアクティビティがないユーザーが nil に置き換えらる。その他詳しい挙動は以下。

GitHub Copilot のシートがユーザーが割り当てられてから、ユーザーが操作するまでは last_activity_at は nil に。
ユーザーから GitHub Copilot のシートを削除すると、取り消し元の org では last_activity_at は nil に。ほかの org でシートを付与しても影響なし。
GitHub Copilot のシートをそのユーザーに再割り当てすると、次の操作をするまで last_activity_at は nil に。
GitHub Copilot を使ってたユーザーが90日間以上利用がないと last_activity_at は nil に。

Custom instructions が Copilot on GitHub.com で利用可能に [Public Preview] (2025-01-21)

Custom repository instructions are now available for Copilot on GitHub.com (Public Preview)

VS Code とかでは利用できていた custom instructions が、GitHub.com の Copilot のチャットでも利用可能に。
Custom instructions は、ファイルを .github/copilot-instructions.md においてプロンプトで、コーディング規約やコードスタイルや回答の振舞い方などのカスタムな指示を出すことでその指示に従ってくれる機能。

Copilot in GitHub.com で Content Exclusions (コンテンツの除外) をサポート [Preview] (2025-01-23)

Copilot in GitHub.com now supports Content Exclusions (Preview)

GitHub.com のCopilot に対して、ファイルパスを指定してコンテンツの除外が可能に。
対象は、GitHub Copilot の Business / Enterprise ライセンスのユーザー
設定は、Org の Owner または repo の Admin で可能。
- org の settings > Copilot > Content exclusion。
- repo の settings > Copilot から Content exclusion。

OpenAI の o3-mini が GitHub Copilot / GitHub Models で利用可能に [Public Preview] (2025-01-31)

OpenAI o3-mini now available in GitHub Copilot and GitHub Models (Public Preview)

登場したばかりの o3-mini が GitHub Copilot と GitHub Models で利用可能に。

o3-mini は、o1 以上のコーディングベンチマークで、応答時間は o1-mini と同等というつよつよの model。
利用できるのは有料のアカウントのみかな。
Enterprise Settings / Org settings で "Google Gemini 2.0 Flash in Copilot" の利用を Enabled へする必要あり。
12時間ごとに最大50件のメッセージの受信が可能らしい。

Copilot Workspace でいくつかの機能強化 (2025-01-31)

Copilot Workspace: Auto-validation, go to definition, and more

Copilot Workspace で実装後のビルドとテストを自動で実行し、エラーが起きたら自動で修復するように。
- Experimental feature で "Start verify loop after implement" の有効化が必要。
コードエディターのメソッドとかにカーソルを当てて右クリックのメニュー "Go to Definition" の追加。
ファイル固有で plan items の編集が可能に。
EMU の GHEC でも Copilot Workspace の利用が可能に (設定の有効化が必要)。
Pull Request 時に Copilot Workspace を使用して、Copilot Autofix の提案をトリアージ可能に。
- Copilot Autofix の機能を使う = GHAS の契約は必要。

GitHub Models 関連

GitHub Models でカスタムな JSON スキーマの出力指定が可能に

GitHub Models introduces JSON schema support for response formats

Playground で、カスタムな JSON スキーマを指定して出力が可能に。
現時点では、GPT4o のモデルで API version が "2024-08-01-preview" のみで利用可能。

Codestral 25.01 が GitHub モデル (GA) で利用可能に (2025-01-13)

Codestral 25.01 is now available in GitHub Models (GA)

コード生成特化のモデルである Mistral の Codestral 25.01 が GitHub Models で GA に。

Phi-4 が GitHub Models で GA (2025-01-15)

Phi-4 is now available in GitHub Models (GA) (2025-01-15)

複雑な推論と従来の言語処理に優れた 14B (140億) パラメータの SLM である Phi-4 が GitHub Models で GA。

GitHub Models の model のソート順の改善 [GA] (2025-01-21)

Find the next model for your project faster with new sorting options on GitHub Models (GA)

GitHub Models で model のソートが以下で可能に。
- Alphabetical: アルファベット順
- Recently added: 最近追加された順
- Output token limit: output token の大きい順
- Input token limit: input token の大きい順

GitHub Models の新しい prompt editor が GA (2025-01-23)

GitHub Models introduces a new prompt editor (GA)

システムメッセージの改善専用な UI の方が GA ですね。

GitHub Models で DeepSeek-R1 が利用可能に [Public Preview] (2025-01-29)

DeepSeek-R1 is now available in GitHub Models (Public Preview)

671B パラメータの DeepSeek-R1 が利用可能になり、playground からサクッと試せるように。

GitHub Actions 関連

Ubuntu 20 の終了と GitHub Actions の重大な変更 (2025-01-15)

GitHub Actions: Ubuntu 20 runner image brownout dates and other breaking changes

ubuntu 20 の hosted runner image は2025年4月1日で完全に廃止されるので、ubuntu-22.04 または ubuntu-24.04 への移行をお早めに。
actions/upload-artifact と actions/download-artifact の v3 系も終了になるので、まだ使ってる人は早めに v4 へ移行しましょう。
2025年2月1日より Actions の cache storage の新しいアーキテクチャ変更に伴い、actions/cache の v1, v2 は終了に。v4 (v3でもいいけど) に移行しましょう。

Copilot ユーザーは失敗した Actions Job について質問できる機能が GA (2025-01-15)

Copilot Users Can Ask About A Failed Actions Job (GA)

preview 中だった Actions の Job が失敗したときに GitHub Copilot に質問して原因を調べてもらう機能が GA。

GitHub-hosted larger runner と network configuration の REST API が GA (2025-01-29)

Actions: GitHub-hosted larger runner & network configuration REST APIs (GA)

今回 GA になった REST API でできる機能は、GitHub-hosted larger runner の作成や runners group への割り当て、Azure private network の設定など

Larger の GitHub-hosted runner の機能強化 (2025-01-30)

改善内容は以下2つ。

Runner のサイズが変更可能に。Static IP 利用している場合、IP の変更なしでサイズが変えれるのは地味にうれしいかも (わいは使ってないけど)
Windows Server 2025 の 4vCore の image が利用可能に。

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